⑯浮気相手の正体
車のなかであの浮気女と電話した後、
A君とちゃんと話すためにアパートのなかに入った。
入った瞬間。
“あ。女の人私(彼女)いたこと知らなかったんだ”
って一瞬で分かった。
そう。私とA君の写真などが
全部見えないところに隠されていたから
彼女がいることを隠そうとしたんだ。とわかり、
A君の言葉を信じて電話であんな態度を取ってしまった
ことを少し後悔した
そして、机の上には手紙が置いてあった。
なにが起きたかわからないけど、
大丈夫だよね?Aのこと信じてるよ?
また連絡して りこ
りこ・・・RIICO・・・リコ!!
そう。浮気相手はまさかの
⑥友達の携帯と⑨ストラップ事件
で登場したあのりこだった
鈍感な私でもさすがにもう名前を憶えてしまっていて
繋がっていたんだ。まだあの女と繋がっていた。。
と思うと悲しいを通り越して気分が悪くなり始めた。
「あゆみ・・ほんとごめん」
謝ってくるA君に対し私は
『この人彼女(私)がいるの知らなかったんじゃない?』
「いや。。言ってたよ」
『じゃあ。なんで私との写真が全部ないの?』
「・・見たくないから片付けてって言われて」
『もう…ちょっと無理かも。。限界』
「今回のことはほんっとにごめん!!」
「女の連絡先全っ部消す。あゆみの前で消すから!」
「ほら消した!」「別れないで。お願い」と泣きだすA君
ほんっっとにズルい。なんであんたが泣くんだよ。
泣きたいのはこっちだよ。と思いながらもAの涙をみると
心が揺らぐ私。いつも強い口調のA君が泣いていて、、
揺らいだのかな?この時のバカな私は(笑)
『もういいから。泣かんで?どこで会った人?』
「この前△△(Aの友達)と飲みに行った時
たまたま一緒に飲んで。。それから」
この時の飲みはA君が飲みの最中私を安心させようと
△△との2ショットを送ってきた日。きっと、
2人で飲んでたのも嘘だし、
たまたま女がいた。っていうのも嘘。
黙って聞いていた私をみながらまた泣き出すA君
『分かった。分かったから、、』
「・・許してくれる?」
そう言われて黙って頷いてしまうバカな私。
「ありがとう。。」
「本当にごめん」と言って抱き着いてこようとするA君
さすがに浮気現場を目撃した直後で“触られたくない”
と思ってしまい『ごめん』言ってよけた。
一瞬悲しそうな驚いた表情を見せたA君だったが、
さすがに分かってくれたのかすぐに離れ片付けてあった
私たち2人の写真を並び始めた。
りこ。。この人についてどういう繋がりなのか、、
聞けなかった。すごく気になる。。でもきっと私は
現実を知りたくなかったんだと思う。
A君が大好きだったから。
A君を許したわけじゃない。
でも頷いて結果許してしまった。
その日からしばらくA君から触られるのを拒絶し続けた。
あんな現場をみてしまったら、
そんな手で触れてほしくなかった。気分が悪かった。
辛い。ツラい。苦しい。。
あの時別れていたら、こんな思いしなかったと思う
周りが見えていなかった21歳の私。
若かった私はこうやって選択を誤って生きていく
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